塾長のカナダ武勇伝(?)―その1 プロローグ―
2018-02-20 17:15:16
すかさず! 大きな声で! スマイル!!
私(たち)は,あなたのことを誰よりも精一杯愛している。
みなさん,こんにちは!!
「生きる自分への自信を持たせる
鍛地頭-tanjito-」の副塾長,住本小夜子です。
うちの塾長って,ああ見えて(まだみなさんの前にはお目見えしてなかったですね),ちょろっと,カナダで教鞭を執ったことがあるそうです。
というわけで,
今日から,気が向いたらですけど(笑),「塾長のカナダ武勇伝(?)」と題して,塾長のカナダでの教育活動とそのときの述懐をシリーズ物でつぶやいてみようかと思います。
はい。時は平成5年9月から11月に掛けて。
当時,28歳だった塾長は,(当時)文部省若手教員海外派遣団カナダチームのメンバーとして,23名の全国から集結した若手の先生方と共にカナダへと渡ったのでした。
バンクーバー(Vancouver)を経由し,降り立ったのが,ブリティッシュコロンビア(British Columbia)州の州都ヴィクトリア(Victoria)。
ジョージア海峡などを挟んで横たわるバンクーバー島の南端部の街。
9月とは言え,うららかな陽光がゆっくりと時を刻み,穏やかな波間に日差しがきらきらと照りかえる,花に溢れる美しい街でした。
「なぜ金属の塊が空を飛ぶんじゃ!?」
と,いつの時代の人か分からない,あの飛行機嫌いの塾長が,いつしか恐怖心を吹き飛ばされ,長閑な平穏さに心を奪われた街なのです。
ひと時の自由時間。塾長はひとり,緑が敷き詰められた,海の見える白いベンチに腰を掛けました。
どれだけの時が経ったのでしょうか。いつしか,塾長の胸中は,ある耽美な思いに満たされ始めたのです。
「晩年は再びこの地に立とう。そして,白い2階建ての家に住んで,最期は,このベンチにゆったりと腰掛け,太陽が水平線にゆっくりと沈む光景を見届けながら…ってのもよいなあ。」
普段,ロマンティストの「ロ」の字もない塾長をロマンティストに変える不思議な街。ヴィクトリア。
ヴィクトリアでの滞在期間は2週間と定められていましたが,その間のスケジュールは語学研修とSchool Board[i]及び教育機関等への表敬訪問。
[i] カナダでは州単位でSchool Boardが存立する。各州の教育を司る教育委員会のようなもの。
この後,塾長は,当時日本では考えられなかった壮大な国家規模の語学研修に顔面蒼白・てんやわんや・東奔西走…冷や汗ダラダラ…。地獄の日々を迎えることとなるのでした。