プロフェッショナルの意識を持ちましょう!!
2018-06-18 12:51:10
すかさず! 大きな声で! スマイル!!
私(たち)は,あなたのことを誰よりも精一杯愛している。
「生きる自分への自信を持たせる
鍛地頭-tanjito-」副塾長の住本小夜子です。
本日のテーマは【プロフェッショナルの意識】についてです。
私が考えたことを記述します。
みなさんは,「プロフェッショナル」と聞いて,
何を思い浮かべられますか?
以前,うちの塾長が,
「もし,学校の会議で,次のようなことがあったとしたら,保護者としてどう思う?」
と,私にぼそっと投げ掛けてきたことがありました。
X校の先生方の会議で。
採用6年目のA先生が児童(生徒)に力を付けるためにと,
問題解決的な学習指導法を授業の中に取り入れる提案をしました。
ところが,それを聞いた採用30年目のベテランB先生とA先生との間で,
激しい言い争いが起こったのです。
周囲でその言い争いを聞いていた先生方は黙ったままでした。
その場に管理職の先生方はおられませんでした。
B先生:私にはそんな授業はとてもできない!!
A先生:やってもないのに,できないとはどういうことですか?
B先生:できないものはできないんだ!!
A先生:B先生は児童(生徒)に力を付けようとは思われないのですか!?
B先生:A先生は,そうした授業ができるから,そう言っているだけだ!!
A先生の言うことは「強者の論理」だ!!
A先生:私の言うことが「強者の論理」ならば,B先生のおっしゃることは
「弱者の論理」ですね!!
(塾長の心の声:フィクションであっても,「強者」だとか,「弱者」だとか,こんなこと言っちゃあいけんよ。)
こうした質問をとうとうと語った後で,塾長はこれまたぼそっと言いました。
できない,できないではなくて,全ての先生方が,児童(生徒)のために,
『(自分たちに)何ができるのか!』という視点で,どうして考えようとしないんだろうね。
塾長はパソコンの画面に映し出した『新学習指導要領』を読んでいて,
こんな質問を思いついたようです。
そして,次のように,これまたぼそぼそっと付け足しました。
自分(塾長)は1円でも給料をもらったら,それは「プロ」なんだと思って教員をやっていた。
「プロ」?
「プロ」って?
普段,何気なく使っている言葉ですが,
なぜかその時,この言葉が私の胸を打ちました。
そこで,まずは,いつものように,この言葉の意味を調べてみたのです。
「プロフェッショナル」
それを職業として行うさま。専門的。また,その人。専門家。
(参照 三省堂 大辞林)
「プロフェッショナル」を略して,「プロ」と言いますが,
一般的には,
「プロとはその道でお金をもらって生活をしている者」
と定義されています。
これらの定義をご覧になって,何かお感じになることはありませんか?
実は,
「プロ」と呼ばれることに,経験年数は含まれていないのです。
以前に,私は子供服販売員として働いていたことがあるのですが,
入社時の研修において,
指導してくださった上司に,次のように教わったことがあるのです。
売り場(店内)に出たら,あなたは「プロ」です。
新人だとか,ベテランだとかは全く関係のないことです。
お客様は,店員の経験年数など関係なく,
みんな同じ「プロ」として見ています。
売り場(店内)に立った時点で,あなたは「プロ」なのです。
だから,自信を持ってお客様と接してください。
そうなのです。
どの職種においても,経験年数は関係なく,
そこで働いているということ自体が「プロ」なのです。
例えば,
学校では,教育実習が行われますよね。
先日,息子の通う小学校で授業参観がありました。
その際,教育実習生の方を見かけたのですが,
学生でいらっしゃるのに,学生という雰囲気はなく,
堂々と,児童と接しておられました。
児童からは,「○○先生」と呼ばれており,
もちろん,息子も「○○先生」と呼んでいました。
決して,「教育実習生さん」と呼ぶことはありませんでした。
実習中であっても,
児童・生徒だけではなく,保護者からも「先生」と呼ばれ,
(実際に現場に出ている時点で)「プロ」としてみなされているわけです。
(無論,教育実習生は給料をもらっているわけではありませんが。)
そのような場で,
「私,実習中なので・・・。良く分かりません。」とか,
ましてや,本務者の先生が,
「私,今年採用されたばかりなので・・・。良く分からないのです。」とか
言われたとしたら,保護者としてどのようなお気持ちになられますか?
確かに,分からないことを分かったふうに言われるよりは,
「分からない」と言っていただくことの方が親切なのかもしれません。
でも,その後が肝心ですよね。
「すぐに調べて来ます。」とか,
「今すぐにはわからないので,後ほどご連絡します。」とか,
このような言葉があって,
その言葉どおり,実際の行動が伴っていれば,
少しは安心されるのではないでしょうか。
しかし,もし「分かりません。」だけで終わってしまったとしたら…。
言われた保護者は,
その先生への信頼が揺らいでしまうのではないでしょうか。
また,
おっしゃった先生は,
自分の評価を,自ら下げてしまわれたことになるのではないでしょうか。
「実習中だから・・・」「新人だから・・・」という意識に甘んじることは,
自らの成長を遅滞させ,相手(児童生徒・保護者等)を不安にさせてしまうのです。
では,
「プロフェッショナル」としての意識を高めるために必要なことは何か?
以下に紹介するサイトを参考にして,その記事の見出しをまとめてみました。
1 高い目標と明確で厳しい基準を持っている
2 常に成長を意識し,成長するための方法を考えている
3 いつも明確な目標を忘れず,自己を良い意味で追い込める
4 自分自身に強い自信と高いプライドを持ち,辛抱強く頑張れる
5 自己の可能性を信じられる
6 自己保身が強くない
7 達成感に酔う時間が短い
8 現状に満足しない
9 確固たる信念に裏付けされたスタイルを持っている
10 肩に力が入らない自然体で自分をしっかりコントロールできる
(参照 「『プロフェッショナル』と『アマチュア』の10の違い」TAVI RABO)
塾長の質問に登場するB先生は,
ましてや初任者ではないのです。
それにしても,上述した項目を見て,塾長の質問を振り返ると,
「ものの言い方」も「プロ」としての要件に当てはまりそうですね(笑)
(そう意味では,A先生も「プロ」とは言い難いですね。)
このことは,育児に関しても,同じことだと思います。
育児は,どんなに頑張ってもお金がもらえるわけではないですが,
無償の愛が育まれます。
こどもが生まれた瞬間,お母さんもお父さんも,
保護者としての「プロ」となるのです。
こどもと接する際に,自信なく,おどおどしていたら,
こどもは不安で仕方がありません。
生まれたばかりの赤ちゃんであっても,
その心情や感情は伝わるといわれています。
子育てをしていると,悩みは尽きず,
気分も落ち込んでしまうことが多々あることでしょう。
「褒め方が分からない。」
「叱り方が分からない。」
「こどもに良いところが見つからない。」(と思っているだけですけど。)
などなど。
でも,悩みや迷いがあって当たり前。
それでも,
保護者が自信をもって接することを忘れてはならないと思います。
その自信とは,
「私(たち)は,あなたのことを誰よりも精一杯愛している。」
どの保護者も持っておられる自信だと思います。
悩んだとき,辛いとき,この言葉を思い出してください。
間違いなく,保護者の皆様はご自分のお子様を誰よりも愛しておられます。
こどもが1歳になれば,保護者も1歳。
日々,成長なのです。
「私(たち)は,あなたのことを誰よりも精一杯愛している。」
この言葉と共に,育児の様々な局面において,
日々,自信を付けていってください。
私自身は,
育児・教育支援コンサルタントとして駆け出したばかりです。
【講座リハーサルの一幕】
この業界では,「新人」と呼ばれる立場にありますが,
自分に自信を持ち,日々,自己の成長と研鑽に励み,
「プロ」としての意識をしっかり持って,
みなさんのお役に立てるように努めてまいります!!
自己を高める「プロ」となることが,
みなさんの笑顔につながると信じて☆