家庭で行う食育―「集団指導と個別指導」の観点も交えて―〔その2〕

2018-02-28 18:42:02

 

すかさず! 大きな声で! スマイル!!

家庭で行う食育―「集団指導と個別指導」の観点も交えて―〔その2〕

私(たち)は,あなたのことを誰よりも精一杯愛している。

 

 

みなさん,こんばんは!!
「生きる自分への自信を持たせる
鍛地頭-tanjito-」の副塾長,住本小夜子です。

 

 

今日の記事は,昨日の続きです。
状況を少し詳しくお話したいので,物語風に語りますね。
さて,偏食の激しい娘の成長や,如何に!?
お付き合いください!

 

 

 

娘の偏食に悩み,離乳食の思考錯誤を続けたまま,娘が1歳を迎えました。
これを機に,「授乳をいつ止めようか(断乳)…」と思い始めます。
(息子の時は,授乳回数が減っていたこともあり,1歳5か月で断乳。)

 

娘の授乳回数は,月齢の平均に比べて少し多く,
次の妊娠を望んでいなかったこともあり,
「卒乳でいいかな~」と,これもまた高を括っていたのです。

 

※断乳=母親の意志で授乳をやめること。
 卒乳=赤ちゃんが母乳を必要としなくなり,自然に飲まなくなること。

 

 

家庭で行う食育―「集団指導と個別指導」の観点も交えて―〔その2〕

 

 

そんなこんなで,離乳食もロクに口にしないまま1歳6か月。
市の定期健診で,初めて娘の食事について保健師さんに相談することにしたのです。

 

保健師:「お悩みは何ですか?」
副塾長:「離乳食を全く食べないことです。」
保健師:「今も授乳をしてるんですね。」
副塾長:「はい。まあのんびりと,卒乳でいいかな~と…。」
保健師:「お母さん!! ここはキッパリと断乳をお勧めします!!」
    「授乳を止めたら,ご飯を食べるようになります!!」
    「騙されたと思ってやってみて!!」

 

保健師の助言どおり,騙されたと思って(笑),さっそく翌日から断乳開始!!
突然始めた断乳だけに,何か良い方法がないかと思いついたのが,
胸にアンパンマンの絵を描くこと。

 

 

家庭で行う食育―「集団指導と個別指導」の観点も交えて―〔その2〕

 

 

「(おっぱいを)ちょうだ~い~」とやってくる娘に,
「ないんよ~。」と言いながら,
油性マジックで描いたアンパンマンの胸を見せると,
娘は「はっ」とした表情で,身体を硬直させてしまいました。(笑)

 

確かに,効果テキメンでした。
授乳をやめると,ご飯を食べるようになったのです。

 

しかし,口に入れるのは「白米」,「チョコチップパン」と「うどん」のみ!!
炭水化物のオンパレードです。
それでも,
「離乳食を口にせず,様々な食材にも慣れていないから,食べる物が少しずつでも増えてくれたらいいかな…」と,
またまた呑気に考えていましたが,月日が経てど,口に入れるものは変わらない。

 

 

この悩みを抱えたまま,一時預かり保育を利用することになります。
事前面談で,偏食について保育士さんに相談をしてみることにしました。

 

保育士:「集団生活の中で,少しずつ食べられるようになると思います。」
    「周りのお友達が食べているのを見ていたら,○○ちゃん(娘)も食べよう
    とするから。」

 

ところが,そのお言葉に期待していたものの,効果なし…。
食べるかどうかも分からないのに,毎回,手作りのお弁当だけは持たせることにしました。

 

「この子,小学生になっても,食べる物は変わらないのだろうか?」
と,やっと真剣に悩むようになった私なのですが,
このときにはまだ,急遽の引っ越しに伴い,保育施設を変えることになったことがきっかけで,
娘の「偏食」に変化が現れるようになるとは,知る由もなかったのです。

 

 

この後,新たな保育所への入所がかなわず,娘は待機児童となってしまいました。
そこで,週2~3回の一時預かり保育を利用することになります。

 

その保育所で,初めは白米しか食べなかった娘が,
徐々にあれもこれもと食べられるようになっていったのです。
そして,利用開始から3週目で,ついに完食!!

 

 

家庭で行う食育―「集団指導と個別指導」の観点も交えて―〔その2〕

 

 

あんなに食べることをしなかった娘を
「食べてみよう」という気持ちにしたものは,いったい何なのか?

 

一つには,以前の一時預かりより,今回は利用頻度が若干増え,
お友達と一緒にいる時間が増えたことがあるのではないかと思います。
仲良く,楽しくみんなでお話しながら頂く昼食。

 

もう一つは,私が一番に感じたことなのですが,
保育士さん一人ひとりの,子どもたち一人ひとりに対する上手な働きかけなのです。

 

食べず嫌いで口を開けない娘に,うまく声掛けをされ,
一口でも二口でもいいから,
とにかく,いろいろな食材を味わってほしいという気持ちで接してくださいました。
娘が「食べてみよう」と思うようになるまで,根気強く対応してくださったのです。

 

主に,娘にかかわってくださったのは,クラスの保育士さんでしたが,
子どもたち一人ひとりに応じた対応をしようと,
保育士全員,保育所全体で取り組んでおられるのです。
将来を見据え,その子どもに合った適切な対応を,
保育所全体で考えておられるのです。

 

その当時,300人以上の子どもたちがいましたが,
毎日は登所しない娘の名前でも,保育士さん全員が覚えていらっしゃる保育所でした。
(親子で目立つので,覚えやすかったのかもしれませんが…(笑))

 

 

今年1月から,毎日通っている保育所でも,もちろん完食しています。
しかし,自宅では,食べたり食べなかったり…

 

この続きは,また〔その3〕として,
「家庭での食育」をテーマに,お話ができたらと思います。

 

お付き合い,ありがとうございました。

 

 

家庭で行う食育―「集団指導と個別指導」の観点も交えて―〔その2〕

(イメージ)

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